最近は宇多田ヒカルがとてもいいと思うようになった件について

 前の日記で音楽のことを書いたのだけれど、最近はCDで音楽をめっきり聞かなくなって、アレクサ、宇多田ヒカルかけてなんていって聞いています。宇多田ヒカルがデビューしたのは高校卒業して、浪人して、大学入った頃だったと思う。あいも変わらずのことだけど、その頃はヘビメタ、プログレ、テクノなんていう3大ファンがうるさいジャンルの音楽を聴いていて、特にプログレ沼のマイナーであればマイナーであるほど素晴らしいなんていう世界に浸っていた。だから、J-POPとか聴いてるのは鼻でせせら笑って、こいつらとは趣味が合わねーななんて思っていた。だから、宇多田ヒカルなんて聞いていなかった。ただ、街中を歩いていたり、テレビで流れてくるからなんとなく楽曲は知ってるみたいな感じだった。

 それより我々理系のオタクに近い立場にいる人間にとってはギャルが空気を読まない生き物だから我々のようなキモい生き物にも空気読まず優しいなんていう一方的に気持ち悪い親近感を感じているのと同じように、よくギャルが聞く浜崎あゆみを聞いていた。なんかの拍子にギャルっちいねーちゃんと話したときに浜崎あゆみ聞くなんていったらはまあゆ可愛いよねなんていう話をしたりもした。

 

 そこから宇多田ヒカルに再開したのは新劇のエヴァQのエンディングの桜流しだった。結婚してオタクとしての知識は要求しないがオタクのいろは程度は嗜むべしという古典的なオタクの妻の教育を受けて、エヴァは一通り見て、子供が生まれるあたりで映画館に観にいって、ああ、庵野だなあ、こいつ相変わらず引っ張るなあなんて思いながら流れてきたのが桜流しで、正直ぶったまげた。

 何にぶったまげたかというと、歌のうまさで、それまでこんな歌の上手い人の曲を聴いてなかったのかと悔やんで、シングル出た瞬間買った。iTunesで。あの頃からあまりCDで聞く習慣はなくなっていたね。

 

 それからしばらくは宇多田ヒカルはまた聞かなかったのだけど、最近AmazonのEchoで妻が宇多田ヒカルを流していて、やっぱり歌うめえし、最近は特にいい曲が多いななんて思っていた。ただ、歌詞がいいとか、なんとかは特に思ってなくて、いとも簡単そうに難しい歌を歌ったり、その声どこから出るのみたいな感じの音色にひたすら聞き惚れていて、なんで大学生の頃の俺はああやって斜に構えていたいのかと思っていた。

 だけど、色々と聞いていくと最近の曲でよく聞くちょっと四つ打ちが入ってるようなのは馴染みがあるし、そこに宇多田ヒカルの声とテクニックが混ざるともうやられる。ひたすらにやられる。このおばさん俺を頃しにきていると思う。そしてヘビーローテンションしている。

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