そのうち北朝鮮のあたりで発生するであろう事変は何革命と呼ばれることになるのだろうか

 先日アメリカのトランプ大統領北朝鮮金正恩の会談があったけど、これを北朝鮮の非核化とか、南北統一とか、拉致被害者の帰国とか、所謂、日本、韓国に寄った目線で見るとそうなんだろうなあという風な報じされ方がされている。Googleで今日時点の"北朝鮮"の検索結果はなんかそんな感じであり、下のような記事が検索結果に並んでいるので、まあ注目されているのだろうと思う。

www.sankei.com

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 ところで、東アジアには冷戦時代には竹のカーテンと呼ばれる構造があり、まだそれが北朝鮮と韓国によって生きている。所謂38度線が旧西側陣営と旧東側陣営の前線であり、今となっては中国、ロシア対アメリカの前線になっている。

 同じような構図が、欧州ではウクライナとかベラルーシにあり、ウクライナチューリップ革命は特にアメリカの関与が取りざたされている。これらの色の革命の後に、欧州のロシア以外同盟であるEUは拡大を続け、周辺の経済的にドイツの足を引っ張る国々の為替引き下げ工作で安いユーロでドイツが一人儲け、ダメなEUに金を分配するシステムになっている。

 昔は東欧というのは鉄のカーテンと言われていたものだけれど、こういう顛末を以って今の所ロシアを除け者にして抑え込んでいる。

 

 アメリカと北朝鮮の会談というと、同じような構図であり、ここで、北朝鮮アメリカ側に転ぶと、中国、ロシア対アメリカの前線が38線から一気に中国と北朝鮮の国境である鴨緑江とかまで押し上げられる。その目と鼻の先には大連があり、旧満州がある。

 昔の北方異民族はみんな満州を足がかりにして北京を経て中国を手中に収めたわけで、北朝鮮アメリカ側に転べばもう中国の喉元に包丁を突き立てているようなものである。ことここまで話が進んでいるのであれば、多分そのうち10年前に東欧で起きたような事件がまた東アジアでも発生して、またなんとか革命と呼ばれることになるのだろうと思っている。

色の革命 - Wikipedia