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神仏

日常

 成人するだか、大学入るだかで実家を離れた。

 それから結婚するまで10年くらい一人暮らしをしていた。

 それから妻と出会って、5年経ってから結婚し、借り住まいに越した。

 結婚式は伯父が挙げたのと同じ神社で挙げた。

 神社で小さな祭壇というか、神棚をもらったというのが相応しいかは分らないけれど、もらった。

 どうしたものかと思いつつ、子供の頃に祖母に神棚を拝んで、仏壇に手を合わせるようにいわれて育ったので、壁に穴をあけて、神棚を作ったというか、配置した。

 将来子供がもし生まれたとして、神も仏も居ない家に育つのは厭だった。

 そして子供が生まれて、多分祖母からの教えで、子供にも神棚を拝むようにいうのだと思う。

 仏壇は実家にあるため、うちには仏さまがいない。

 祖母や祖父といられない倅が不憫だとも思うけど、なければないのでいいのかもしれない。線香の挙げ方くらいはいずれ躾けようと思う。

 

 最近では信教の自由なんていうものがあって、別に神棚を拝まなくてもいい訳だけれど、昔からそうしているからそうするものだと子供に教える。別に意味はなくて、たまたま私の子供に生まれたから神棚を拝んで、仏さまに手を合わせるだけのことだと思っている。信教の自由があるようで、そんなものは実はないような気もする。

 倅は将来キリスト教とかイスラム教に改宗したいというだろうか。

 思えば私がキリスト教徒にならなかったのも、神も仏もない宗教が俄には信じられなかったからであった。宗教というのは生活である。と思った。