ある種のエリートの方々の露悪趣味の耐えがたさ

 豊田真由子さんという国会議員の方が秘書にモラハラを働いて議員辞職したとか、しないとか、そんな話題があって、その中で、豊田さんの友人という人がプライベートな話を暴露してて、いや、そのあなたのFacebook日本語で世界に向けて全力で発信されてるんですけど、いいんですかって思ったりしたり、しなかったり。わざとやってるのか知らないけど、わざとならすげえなと思う。

 それはそれでどうでもいい話で、ただ、その暴露話の中で自分達が名門と言われる学校の中でいかに異端児だったかという説明をしているんですが、その異端児というのがある種のクラスタ*1に属する人たちにとっては全然異端じゃなくて、ごくごく普通のことで、そういった言動が驚くべきことであるかのように書かれているけど、どうなんだそれと思う。

私、田中絵里緒は、名門学校の中でかなり異端児。中学の時点で学校にエロ本を持ってくる、パーマをかけてくる、もちろん校則違反の色つき模様つき髪飾りは日常茶飯事、などなど。自分が先生に怒られるだけでなく、パーマの時は親も学校に呼び出されて怒られる、ということもありました。うちの親は私に対して怒り「呼び出されちゃったじゃないの!」と言いながらも、この悪ガキ娘はしょうがない、とある程度分かっていました。
(中略)
そんな対照的な二人が、なぜか仲良くなったポイントは、「ダサい女でモテない人生を送るのはイヤ」「男の人に愛されたい」という所で気持ちが通じ合ったことでした。
親や学校の締め付けが厳しく、自分はもっと自由にしたい気持ちがある。でも、名門学校をやめたくないし、頭の悪い女の子たちに交じってバカばっかりやるのも納得がいかない。東大には入りたいし、将来成功するコースを進んで社会的にも認められたいけど、イイ女にもなりたいよね、そのためには学校の言う事だけ聞いてダサくしてちゃダメよね、というようなことを、よく話し合いました。

豊田真由子さんと私の関わり

なんか悩みのレベルが高級で頭がクラクラするんですよね。こういうところで悩めるんだったらそれは東大くらい入るよなあって思うわけです。いい学校に入って、周りが優秀で、親もそこそこ優秀なんでしょうか。そうだとするとこういうよくわからないことで悩むよくわからない人になるのでしょうか。僕は低級なことでしか悩んだことがないのでよくわからないです。

 

 一方、別の東大OBの方も、こんなことを言ってたりします。

大学時代はマージャンしたり、クラブでバイトしたり、フットサルのイベントを開いたりと不真面目にぷらぷらしていました

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個人的な経験から言えば、麻雀打つのなんてごくごく普通のことだし、クラブに入り浸るのも、バイトするのもごくごく普通のことだし、イベント開くのもごくごく普通のことだと思ってて、不真面目と言われると僕は学生時代あまり真面目ではなかったのか、周りが不真面目だったのかなあとか思ったりします。ただ、やはりある種の人たちにとっては麻雀するとか、クラブで遊ぶとかは別に普通なことであり、なんかこういうできる人たちにとってのダメなことというのは世の中割と普通なことなのかなとかギャップを感じることがあります。

 他のときにも、とある大手総合商社に就職した友人の結婚式に行って、その友人の友人とかが、スピーチで色々と学生時代の自分達のしてきた武勇伝的なことをさも露悪的にいうわけですが、それが全然悪いことでも、武勇伝でもなんでもなくて、合コンで飲み過ぎたとか、そういうレベルなんですけど、なんか、この人たちこれで本当に楽しいんだろうかと心配になったものです。

 これまでの人生の中でたまに合間見えるガチのエリートの人たちの自称良くない行いっていうのが、大して悪いことじゃないというこのどうしょうもないギャップはなんなのか、その正体がわからないままでいます。

*1:ある集団というのをクラスタとかいうけど、最近はやりのこの言い方はあまり好きじゃない。