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日本人らしいチームのあり方

感覚的な話 日常

 10年くらい前から日本人らしさとは何なのかというのをたまに考えている。

 若い時分にあてもなくヨーロッパをフラフラしていて、俺はこっちの食事や住まいや人には馴染めないなあ、日本人なんだなあ、でもじゃあ日本人って何なんだろうと思ったのがきっかけだった。奇しくも自分の以前の上司もたまにそんなことをいっていて、その上司は典型的なあとよろしくで仕事を途中でぶん投げて無茶振りして去っていって、たまに現れて自分の思った通りになってないとブチ切れていくようなともすればパワハラクソ野郎な訳ですが、バカであり、あまりにバカであるためにそれ程憎めないところもあるからあまり目の敵にしていなかったのだけれど、このときにバカはバカなりに考えて生きてるんだなあと妙に感心したり、共感したりした。

 そしてこの上司がチームでの仕事なんていうものはまるで考えてなくて、当時はR&Dの方にいたのだけれど、まるで営業とばかり仲良くしてて、営業のメッセンジャーボーイかお前、っていうかうちのチームって何なんだって思ってた。で、じゃあ、チームプレーが成り立ってる職場ってどういうのなんだろうと思って見渡してみると、何が正解かよくわからない。っていうか、みんな個人のパフォーマンスで課題を解決していく人たちが数十人から入るようにしか見えなかった訳です。

 特に私の同僚なぞは自己顕示欲と上昇志向の強い長州の人間だったからとてもやりづらく、チームで仕事なんて雰囲気ではなく、上司は上司でみんなで協力してやれって言うだけで、言うだけならガキでもできるわ、って言うかお前がそもそも周りの人間と協力してやれ、って言うか、周りの人間に協力してもらえるような円満な人格を形成しろ、もう定年前だから無理だけどなという体たらくだった。ちなみにこの上司もまたパワハラクソ野郎であり、目の前に刃物があれば10回くらいはソフトに刺していたと思う。会社に刃物がなくてよかったと思う。

 そういう一方で、割とヨーロッパの方の人たちというのはみんなで協力してやるというのが得意というか、組織の管理のあり方というのは彼らが考えたものなわけで、じゃあ何でうちの職場でそれが機能していないのだろうと思った。

 

 それはそれとして、攻殻機動隊の実写が出るのだけれど、いつまであれでみんな金を稼ごうとしているのかとも思うけど、試写会の評判は悪くない。というのはまた別の話で、

我々の間にはチームプレーなどという都合のいい言い訳は存在せん。

あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。

     --- 荒巻公安9課長 SAC 第5話より ---

という名言があって、これを聞いたときああなるほどstand alone complexだなと思って、そこからSAC2の個別の11人にというのはまた別の話で、割と日本人の組織というのはこれが多いなあと思って、当意即妙という感じであった。自分の周りだけかもしれないけど、割と個人個人の能力は高いけど、それを生かして大きな成果を挙げることにはみんな頓着がない。

 これは以前から感じていた、日本の昔からやっているスポーツは相撲とか、剣道とかいう個人でやるものが多く、サッカーみたいな団体でやる競技が強くない。やっぱり日本人は組織になると実は強くないのではないかと何となく思っていたし、実は今も思っている。ではなぜ日本人は組織で戦うのが得意だと感じているかというと、それはまた別の話で、それはただの錯覚であるということと、実は雑兵がまとまって戦う戦いは滅法強いというか、個別個別の戦場では強いということなんだと思っている。

 そういうことで、日本人の特性は何かと考えると、みんながそう思ってないだろうところを挙げると以下の通りである。

  • 割と集団行動が苦手。組織で動くのが得意に見えるのは、同調圧力があるように錯覚しているからみんなで同じことをしようとするからそう見えるだけで、組織だった動きは得意ではない。というか、そんなものは存在しない。
  • 情報や規則をちゃんとまとめて共有したり、その通りに運用するという考えがあまりない。日本人がマニュアル通りの対応しかしないというけど、日本のマニュアルとアメリカのマニュアルではアメリカのマニュアルは日本のマニュアルの数倍の厚さがある。ただ、それを運用する人の資質は日本の方が高いので、なんだかんだ運用でカバー。
  • 割とみんな荒っぽい。和を以って貴しとしないと統治できないレベル。昭和の終わりまで学校では体罰がまかり通っていたし、元寇のモンゴル勢は日本人の夜襲と肝を冷やしたり、戦国時代に東南アジアに散らばった日本人は待遇が悪かったりすると刃向かうから気をつけろとか言われてる記録があるらしい。

こういった人たちでみんなで仕事をしていくときにどういうやり方がいいかというと、やはり荒巻課長のセリフ通りな訳で、実は日本の会社で組織だった動きなんていうのは考えるだけナンセンスで、いっそ思い切って物凄く属人的なマネジメントをして数人に一人いる頭抜けて出来るやつに大幅に権限移譲をさせてやる方が効率がいいんじゃないかと考えている。実はそういう連中が伸び伸びと言いたいこと言って、やりたいことできるようにすることこそ上司の仕事で、チームのメンバーで互いに協力するなんていうことをする必要はないように感じる今日この頃です。