憲法についての現実的な話

 憲法の改正をするかもみたいな話になってる訳ですが、その話をする上で誰もが注目するのが憲法の第9条な訳ですが、で、この戦争を放棄するという条文をどう扱うかということで、世論が分かれる所なのではないかと考えています。で、その議論をするにあたって、前提をいくつか考えなければならないと思う訳ですが、現実的に考えると、戦争なんていうものは古来天地開闢以来世界中至る所、生物界のありとあらゆる所で勃発している訳でして、これは最早疑うまでもなく我々浮き世に生きる人間、生き物の業のなせる業なのであろうと推測するしかありません。

 そういうことで、ない方がいいけれど、戦争というものは厳然として世界中で行われていて、更に起こる可能性があるということを認めざるを得ません。戦争はなくなればいいとか、何故戦争が起こるのか、その原因を排除すれば戦争がなくなる、というのはまた別のお話。

 で、戦争は望もうと望まずともあって、しかも自国が巻き込まれる可能性があるという前提を考えたときに、では我々はそのような状況に対してどのような考え方で望むかということを明らかにしないといけない訳ですが、そのようなときに、戦争、紛争の解決の手段としての戦力を放棄するという考え方を是とするか、非とするか。多くの人が是としても構わないということで自民党に投票したということなのでしょう。

 これが本来普通の国としてのあるべき姿であるとか、そういう面倒なことを考える訳でもないですが、時代も変わったものだと思います。