最近の北朝鮮

 随分前の話だけど、元公安の中の人が朝鮮総連のビルを買い取って、来るべき朝銀の清算から守ろうとした事件がありました。

 つまり、朝鮮総連が保有資産を売却すること自体が問題なのだ、と。

 明日十八日の東京地裁判決で、朝鮮総連から債権が回収される公算は大きい。その時、朝鮮総連ビルの競売を避けるために。話のわかるスジに売却したのではないか。

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2007/06/post_d276.html

 最近では、自民党系の知り合いのお坊さんが朝鮮総連のビルを買おうとして、失敗しました。これも朝鮮総連から別の人に渡るのを防ぐためのように見えます。

公安当局が「対日工作拠点」とみる在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)中央本部の土地・建物が26日、落札された。落札したのは宗教法人最福寺(鹿児島市)で、同寺の池口恵観法主(えかんほっす)(76)は何度も訪朝、総連首脳とも親交があり、公安関係者は「北朝鮮に近い人物」とみている。北朝鮮は総連首脳だけでなく、政府高官も池口氏に中央本部維持への助力を要請しており、存続に向けた水面下の活動は「貸与」という形になりそうだ。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130327/trl13032701140002-n1.htm

  この池口さんというお坊さんは政府高官にも顔が広い上に、北朝鮮にもパイプがあるというようなことが書いてあります。ということは、日本政府から北朝鮮へのパイプはこの池口さんとか、そのまた別に居る人がしてるんでしょうか。

 いずれにしろ公的な立場にある人がこの手の民間の自由に動ける人に北朝鮮みたいな国とコンタクトを取るときには必要なエージェントということでしょうか。どの業界でも外注に外注を重ねるといずれあれな稼業とか、あれな業界に行き着くのと同じで、割とこの手のパイプは世間に開かれている気がします。

 ともあれ、これってつまり政府の中の人が外注に池口さんを使って北朝鮮の日本の施設を守ろうとしたと見なせる訳で、何故北朝鮮のように日本に対して敵対的と見られる国の施設を保守系の人達が守ろうとしたのか、何か裏がある気がして仕方がないです。そもそも北朝鮮は本当に日本に対して敵対的なのかという疑惑すら沸いてきます。

 最近では将軍さまの料理人だった藤本さんが北朝鮮へ行って写真を撮ってきたり、日本のメディアが入ったりしています。トップの発言は相変わらず日本に対して敵対的ですが。では何故て、本当に日本をはじめとする国々から援助を引き出すためだけにああいうことを行ってるんでしょうか?

 少なくとも日本としては北朝鮮みたいな国が日本に対して敵対的だから防衛予算を積み増しますって言って、中国対策をするというのは十分ありだと思うので、その線で頑張って頂きたいとは思うのですが、その裏にもまた一つ何かある気がしてなりません。自民党に勝共連合を経由した韓国とのパイプがあるのと同じように、また別な目的がある気がします。

 そういえば飯島さんがこの前北朝鮮へ行っていましたが、あれも何かの振りなのでしょうか。なんか北朝鮮関係は注意深く見てると10年前と大分状況が違って見えてきます。

関係筋によると、ナンバー2の金永南・最高人民会議常任委員長との会談には在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)などの対日工作部署の幹部が同席しており、飯島氏は北朝鮮の「言い分」をたっぷり吹き込まれたようだ。政府は飯島氏から報告を聞いたが、この訪朝を受けての日朝交渉の具体的な動きはない。飯島氏は北朝鮮の「日朝接近」演出に利用されただけとの指摘も出ている。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130525/kor13052518000008-n1.htm